HEMPは環境負荷が少ない植物
HEMP(ヘンプ)は雨水だけで育つほど多くの水を必要とせず、また1年草と呼ばれるほど雑草よりも成長が早いので、農薬などもほとんど使用せず栽培できるので、土壌にやさしいなど、環境負荷が少ない植物です。
成長が早い植物は、土壌養分を吸い上げ、土地を痩せさせる危険性がりますが、ヘンプは全体の量の3割は葉と枝で、収穫したあとに畑に戻るので土地が痩せるのを防ぎます。
また、ヘンプの細い根がくまなく土壌中に張りめぐらされ、収穫後はふかふかな土になるので、昔から痩せた土地にまずヘンプを植えて、それからソバや大根やトウモロコシを植えるなど、輪作に適した作物でとしても知られていました。
ヘンプ生地の特徴
1:強度が高い
ヘンプは他の繊維素材と比べても非常に高い強度を持っています。湿気にさらされるとその強度はさらに増し、とても耐久性に優れた素材です。綿素材は一般に100年も持ちませんが、古代エジプトのミイラ(紀元前3500~3200年)の包帯に使われた麻は、現在でもその形を保っています。
ヘンプ生地の特徴
2:湿度調整
HEMP繊維は中空構造で多数の微細な孔があります。この構造により湿度を吸収し、また放出もしやすいため、湿度の調整に優れています。熱伝導率が低く、冬は温かく夏は涼しいため、一年を通して快適な着心地をもたらしてくれます。
ヘンプ生地の特徴
3:抗菌性・制菌性を備えている
ヘンプの抗菌性基準は、繊維評価技術協議会のSEKマーク基準値よりもかなり高い数値で菌の増殖を抑制する効果と制菌性を備えていると知られています。
抗菌性基準3.9以上を満たしている(抗菌性の最低基準は2.2以上)
天然の制菌性を持ち、MRASで1.5以上の殺菌活性値を示します。(0以下は制菌効果なし)
ヘンプ生地の特徴
4:消臭性がある
ヘンプは消臭性にとても優れています。JIS規格に基づく消臭性の基準では、汗の嫌な臭いの原因であるアンモニア70に対して98以上、酢酸80%に対して94%、イソ吉草酸85に対して95%の消臭効果があります。またカビや害虫にも強く、この他にも水に濡れると強くなるという特徴がるなど、さまざまな優れた性質を持っています。
ヘンプ生地の特徴
5:紫外線を防止する
ヘンプ生地は紫外線防止率は約95%と繊維自体も紫外線に強いため、日光に強くロープやひも等屋外で使用しても劣化しにくいのが特徴です。